2010年11月6日、ポール・ボルカー
アメリカでは、中央銀行の実験は、1700年代、1800年代にさかのぼります。
それは、とても議論を呼び、あまり成功しませんでしたが、
大統領選で議論を呼ぶ事柄になりました。
中央銀行は、1820(1830)年代に終わりました。
1913年、ウッドロー・ウィルソンが、彼の政権の偉業ですが、連邦準備制度を創設しました。
それは、かなり限定された組織でした。
たくさんの疑念があったのです。
こうした疑念のいくらかは、当時の連邦準備制度が、
政府証券(国債)を買う権限を持つということにも反映していました。
実際、成長する経済を安定化させるための金融政策という概念は一切ありませんでした。
それは、すべて通り過ぎましたが、論争は、明らかに残っていますし、異議は残� �ています。
やはり、連邦準備制度を取り巻く論争は、衰えていません。
2009年4月15日、ロン・ポール、茶会、テキサス州クリアーレイク
これは、新しく出てきた考えではありません。
長い間、あったものなのです。
まさしく憲法が書かれた時から、大きな議論だったのです。
ジェファソンが望んだのは、硬いお金(ハード・マネー)で、中央銀行は無しでした。
ハミルトンが望んだのは、中央銀行と柔らかいお金(ソフト・マネー)でした。
それをめぐって争いがありました。
彼らが、合衆国銀行(ナショナル・バンク)を設立しました。
ジェファソンが、第一合衆国銀行を始末しました。
アンドリュー・ジャクソンが、第二合衆国銀行を始末しました。
今こそ、私たちが、第三の、最大 の国法銀行(ナショナル・バンク)たちを始末するべき時です。
2009年4月18日、ポール・ボルカー、第22回金融マーケット研究センター年次会議
良かれ悪しかれ、我々は、連邦準備法の見直しを受けることになると、私は思いますよ。
この一年かそこらに起こってきたこと、すべて済んだ後で。
連邦準備制度が、これほど、財務省と共同で、政権と共同でやった活動を、
私は、この政治システムが容認するとは思いません。
2009年9月14日、バラク・オバマ大統領、フェデラル・ホール
共和国の草創期、ハミルトンとジェファソンが、若い経済をどう治め、
国民(ピープル)の才能と活力に、我々の国が、どう報いるべきなのか、
議論を交わしたのも、ここでした。
二世紀後、その問い、危機に際し深刻さを増すその問いに、我々は、今も取り組んでいます。
2009年2月、ロン・ポール、「自由を求めるアメリカ青年」(Young Americans For Liberty)
連邦準備制度や、金本位制や、こうした、
若者たちが共鳴するとは思っておられなかったであろう論点について、
あなたが、大学生たちから受け取っている反応を考えますと、
なぜ、もっと、議会で、健全なお金を求める動きが無いのかと思われませんか?
なぜ、このために戦っているのが、あなた、お一人なのですか?
理解が足りないということ、それが、最も大きな理由だと思います。
おそらく、議員たちの99%が、政府の学校で教わったのでしょうけど、
ケインズ主義の経済学を教わってきたのです。
そして、それ以上のものを、さらに学ぶことには、
彼らは、興味をそそられなかったのです。
それを理解し、本当に、それが好きな人たち。
すべての権力と支配なのですから。
お金を支配するのです。
そして、彼らは、行きたかったのです。
利益を得る者たちは、これを理解していないからか、それに従っていきがちです。
もしくは、それが利益になるに違いないと考えているのか。
そして、長年、そうだったのは、財政赤字が、本当に問題とならなかったからです。
彼らは、マネタイズ(貨幣化)出来ましたし、借り続けて、
なんの痛みも苦しみもありませんでした、この金融バブルが築かれるまでは。
それは、予測可能なものでしたし、それが、今、破裂して、
私たちは、その結果を見ているところです。
しかし、彼らが、それに従っているのは、分かっていないからですが、
素晴らしいことは、こうした反応している若者たちが、
重要な役割を果たすことです、果たさねばならないのです。
それは、その人数ですが、卒業して、教育に進む、ジャーナリストに進む、
政治に進む、政府に影響を及ぼして、これが、大きな論点になるのです。
そして、これは、大き� �論点だったのです。
これは、私たちの革命の時代、大きな論点でした。
これは、ジャクソンの時代、大きな論点でした。
これは、南北戦争の後、大きな論点でした。
彼らが、金本位制から外れてしまったからです。
これは、1900年の選挙で、大きな論点でした。
彼らは、お金について話し合いましたが、
その時以来、私たちは、本当に、これについて話し合っていません。
ですから、これは、大きな論点にならねばならないのです。
現在、たくさんの議論が行われていて、これを、
国連が運営する世界的なフィアット(法定不換紙)本位制に取り替えようとしています。
そんなことになれば、大災難です。
競争が出てこなければなりません。
健全なお金を理解していて、この何も無い空中� �らお金を創り出す権限と権力を、
なぜ、私たちが、決して、連邦準備制度のような秘密の中央銀行に与えてはならないのか、
その問いに答えることの出来る次世代のアメリカ人たちからです。
2010年9月23日、ポール・ボルカー、第13回・国際銀行業年次会議 ※
我々が、皆、この場にいるのは、金融システムが壊れているからです。
2008年末に、この言葉を使えますし、その言葉を今も使うのは、
妥当なことであると思います、残念ながら。
我々は、その一部が、完全に壊れていることを知っています。
住宅ローン市場のように。
それが、我々の資本市場の最も重要な部分になってしまっています。
まったくのアメリカ政府の子会社に。
中央銀行が・・・、おそらく、ちょっと、自分たち自身の技術と権威に夢中になり過ぎました。
なぜなら、彼らは、物価安定の秘密を見つけて。
物価を維持する、それには、私は、敬意を表しますけど。
2007年6月15日、ロン・ポール、連邦議会議事録 ※
連邦準備制度の政策は、平均的なアメリカ人を害していますが、
金融政策における循環を巧みに利用できる立場にいる者たちを益しています。
その主な受益者たちが、その政策のインフレ効果が経済全体に影響を与える前に、
人為的に膨らまされたお金と信用を入手する機会を受け取る者たちです。
また、連邦準備制度の政策は、福祉戦争国家の本当の費用を隠すために、
連邦準備制度によって創り出された、膨らまされた通貨を用いている、
大きく使っている政治家たちも益しています。
もう、議会は、アメリカ国民(ピープル)の利益を、
特別利益団体や、大きな政府を求める自分たち自身の欲求よりも優先すべき時です。
連邦準備制度を廃止することで、議会は、
金融政策に対する憲法� �の自らの権限を主張できます。
合衆国憲法は、お金を鋳造し、通貨の価値を取り締まる権限を、議会に与えています。
憲法は、議会に、金融政策の管理を中央銀行に委任する権限を与えていません。
そのうえ、憲法が、インフレの金融政策によって、
アメリカ人の生活水準を蝕む権限を、連邦政府に与えていないことは、確かです。
実際は、金融政策に関する、議会の憲法上の任務は、
銀(シルバー)と金(ゴールド)のような、
安定したコモディティ(商品)に裏付けられた通貨を、
法定通貨として用いることのみを許しているはずです。
したがって、連邦準備制度を廃止し、憲法に則ったシステムに戻ることで、
アメリカは、私たちの建国の父たちが思い描いたような金融システムに戻れます。それは、お金の価値が、金(ゴールド)のような、
コモディティ(商品)に結びつけられているために、いつも同じであるものです。
そのような金融システムが、本当の自由市場経済の基礎です。
アメリカ人たちの生活水準を蝕み、大きな政府を大きくし、
有力な繋がりを持つエリートたちを富ませる貨幣供給量の操作を、
連邦準備制度を廃止する私の法案の共同提出者となることで、終わらせることによって、
労働するアメリカ人たちのために立ち上がるよう、私の同僚の皆さんに要請します。
2009年4月18日、ポール・ボルカー、第22回金融マーケット研究センター年次会議
Paul Volcker(連邦準備制度理事会・元議長)
物価の安定に専念するんだと言いながら、それが今、
どれだけのインフレが、経済の拡大に資するのか決めようと。
わしには、理解できん!
Donald Kohn(連邦準備制度理事会・副議長)
2%を目標にすることで、もう少し、名目金利に余地が持てます。
経済に有害な打撃に対応する余地が、もう少し、
つまり、経済を安定させる見込みが高まります。
Paul Volcker
そうすることは、人々(ピープル)に、一世代で、
自分たちの購買力を、半分、失うと告げることでしょ。
Donald Kohn
あなたを納得させられそうにありませんね。
私は、私の主張を述べて、
あなたは、あなたの主張を述べられたと思います。
2009年6月10日、ロン・ポール、The Alex Jones Show
お金を偽造して、悪さして、自分たちのお友達の利益を図っているだけだということです。
それが、うまく行くわけないのです。
終わりがやって来ようとしていると思います。
それは、私たちが、この立法において勝とうが勝とまいがです。
なぜなら、彼らのシステム(制度)そのものに、大きな欠陥があるからです。
こういう状況の最終段階は、
いったん、感情的態度が変化すると、とてもとても急速に進みます。
通貨危機が襲うと、人々は、うわ、ドルから逃げろとなります。
そうなると、怒りの激発を見ることになります。
その時に、私たちは、国連中央銀行だけは、
やめろと言える用意が整っていなければなりません。
国際的に計画を練ってる者たちは、
私たちに分かって� �ることは、分かっているのです。
彼らは、彼らの計画を立てています。
自分たちの日々が、もう長くは続かないことを分かっています。
しかし、どちらが勝つかの競争は、
全体主義と自由(リバティー)の間で行われるのです。
全体主義のやり方を望んでいる者は誰でも、
政府が独占支配するお金にしなければならないのです。
それが、私たちが、阻止しなければいけないものです。
2006年4月25日、ロン・ポール、「金(ゴールド)とアメリカ・ドル」、下院本会議場 ※
市場において自然に生じたものである、商品貨幣(コモディティー・マネー)の特徴の一つは、
それが、価値の保蔵として役立たねばならないことです。
金(ゴールド)と銀(シルバー)は、その検査を満たしています。
紙幣(ペーパー)は、満たしていません。
多くの意味で、私たちは、このような不健全なシステムに対する、
この信頼について驚くべきではありません。
少なくとも、四世代の間、私たちの政府が運営する大学が、
健全なお金の愚かさに対する紙幣の英知と言われるものを、
正当化する貨幣学説を組織的に説いてきたのですから。
それだけでなく、紙幣は、この35年間、驚くほど良く機能してきました。
世界が、純然たる紙幣を通貨として受け入れてきたのです。
それが金(ゴールド)であるかのように、紙幣を反応させるのに必要な知識を、
この数十年で、中央銀行家たちは得たのだと、アラン・グリーンスパンが、自慢しました。
中央銀行家たちが、何も無い空中から、新しいお金を創り出す動機は、二重です。
ひとつが、金利の操作を通した中央計画を実施すること。
もうひとつが、政治家たちが創り出し、それで栄えている、
拡大する債務をマネタイズ(貨幣化)することです。
こんにち、ワシントン(政府)で、急増する赤字が削減されるとは、
一瞬たりとも、誰も信じていません。
たとえ、貨幣的インフレのない金本位制が、優れていることが認識されても、
ワシントンで、その規律とともに生きる政治的不都合を受け入れる人は、ほとんどいませ� �。
それは、政府の規模と権力に対する抑制として働くからです。
私たちが、政府の支出、借入、通貨膨張を好むことに、最も似たものが、
やめなければ死ぬと分かっている麻薬中毒です。
それでも、その依存に打ち勝つために要求される高い代償ゆえに、やめられないのです。
正しい選択は、とても困難ですが、麻薬中毒のままでいることは、その患者の死を保証します。
一方、私たちの赤字支出、債務、通貨膨張に対する中毒は、
私たちの経済の崩壊を保証しています。
外交政策が、経済とドルの価値において、重要な役割を果たしています。
軍国主義と帝国建設の外交政策は、直接の課税を通して支えることは出来ません。
金本位制の規律のもとで、海外の戦争に、直ちに支払いを要求される税 金には、
アメリカ国民(ピープル)は、決して我慢しないでしょう。
借入と新しいお金の創造のほうが、政治的には、受け入れられるのです。
それは、戦争の本当の費用を隠して先延ばしします。
特に、私たちが戦っている戦争が、愛国主義や、自由の思想を広めるとか、
テロを鎮圧するとかの言葉で表されている時、人々は、自己満足に浸ります。
不必要な戦争と法定不換紙幣(フィアット・カレンシー)は、手に手を取って進むのです。
一方、金本位制は、分別ある外交政策を促します。
フィアット(法定不換紙幣)のドルは、理論上は、値打ちがありませんが、
価値は、世界の金融業界が、それらに置く信頼によって、吹き込まれます。
通貨に対する主観的な信頼は、政府の政策についての客観 的な知識を乗り越えられますが、
それは、限られた時間の間だけです。
経済的な強さと軍事力が、通貨に信頼を与えます。
アメリカ・ドルに対する、こんにちの世界の信頼は、受けるに値せず、それゆえに脆弱です。
ドルが、それに値する以上に、人為的に高い価値を維持するのに、
1971年まで金(ゴールド)同然に価値があったドルの歴史が、役立っています。
かつては、ドルに置かれた偽りの信頼は、私たちに役立ちましたが、
ドルのパニックと拒絶が、真の金融危機へと発展します。
その時には、私たちは、緊縮して、働きに戻り、借入を止め、貯蓄を始めて、
私たちの産業基盤を再建する以外、他の選択肢は無くなります。
ほとんどのアメリカ人にとって、より低い生活水準に順応して。
� ��のお金を偽造することは、重罪です。
歴史的に、紙幣(ペーパー・マネー)は、決して、長期間は続きません。
一方、金(ゴールド)は、政治的権益と大きな政府による何千年の攻撃にも生き抜いています。
やがて、世界は、もう一度、金(ゴールド)同然の通貨を作ることで、
金融制度に信頼を回復させるでしょう。