雲に関すること
雲はどんなところでできるんですか?
(2005年 8月20日 (Sat) 18:00)
(2002年 2月21日 (Thu) 09:35)
空気にある程度の湿り気があり、気温が急に下がる(気温が低い)ところで雲は発生します(@)。自然界でしたら、雲は、通常上昇気流がある場所で多く発生します。例えば、山の上、低気圧付近、前線面、台風などです。ただ、飛行機雲なども雲ですので、上場気流が無くても、@の条件を満たしているので雲が出来ます。(さ)<2005/08/21更新>
雲を生む上昇気流はどういう時に起こるのですか?
(2005年 7月27日 (Wed) 15:46)
(2005年 2月17日 (Thu) 00:05)
雲が出来るときは、水蒸気が上昇したときです。逆に、雲が落ちてこないのは、上昇気流に支えられているからです。それには、4つのパターンがあります。一つ目は、太陽の熱で暖められ軽くなった空気が上昇すして雲を作るとき。二つ目は、気圧の低いとことに(低気圧)空気が吹き込み上昇気流になるとき。三つ目は、暖かい空気と冷たい空気がぶつかって、暖かい空気が上昇するとき。四つ目は、風によって空気が山にぶつかり、斜面を上昇するときの4つです。(さ)<2005/07/28更新>
飛行機雲はどういった原理でできるのですか?
(2001年12月 4日 (Tue) 09:17)
大気中には、雲の粒よりも小さい水滴や水蒸気が漂っています。そこに小さなホコリ(空を漂う海水の塩分・砂の粒子など)のようなものがあると、そのホコリに空気中に漂っていた水滴がくっつきどんどん大きくなると"雲"に見えます。
飛行機雲ですが、これは飛行機のエンジンから放出される排気ガスの粒子や燃料を燃やしたときに出た水分などがホコリの役割をしたり、翼や機体による空気の膨張や乱流が空中の水分を集める役割をしたりすることによって、大きな水滴が生まれます。これを遠くから見ていた私たちは、飛行機が通った後に飛行機雲が出来ている様子を見つけるのです。
大気中に水分が多いとき(湿度が高い)には、飛行機雲ができやすくなります。 (さ、い)<2006/03/13更新>
よく山の上に雲がかかっていることがありますが、どのような現象なのか教えてください。
(2003年 8月29日 (Fri) 08:12)
(2003年 5月31日 (Sat) 21:56)
空気が風となって流れてくる途中、山があると空気は山にぶつかって上へ押し上げられます。標高が上がると気圧が下がるので、雲ができやすくなります。このような雲はずっと雲ができ続けるので動かないように見えます。( い、さ)<2006/03/13更新>
工場などから出ているけむりから雲ができることってないんですか?
(2003年 6月 2日 (Mon) 00:02)
煙突から出る煙にも、大きく2つの種類があると思います。一つは何かを燃やしででる細かい粉じん、二つ目はやかんの口と同じように、水蒸気を出している煙突です。
1、は煙であって、厳密に言うと水蒸気で出来た雲ではありません。
2、はこれ自体で仕組みとしては雲と同じ言えると思います。
しかし、この2つの煙は、雲が出来るときに必要な「核」になるのです。ですから、両方とも雲粒の「核」になり雲を作ることもあり得ます。いつも出来るとは限りません。(さ)<2003/06/02更新>
雲の粒になるのに凝結の芯となる核が必要なのはなぜですか?
(2002年12月30日 (Mon) 16:21)
ふつう空気に含まれる水蒸気量(圧)が飽和水蒸気量を上回ると、溶けきれなくなって水滴が生じます。しかし、とてもきれいな空気の中では飽和水蒸気量を上回っても水滴になる場合があります。この状態を「過飽和」といいます。この過飽和の空気が雲粒になるためには、空気に含まれる水分子を吸着する核(凝結核)が必要となるのです。( い)<2006/03/13更新>
なぜ雲は浮くのですか?
(2005年 6月22日 (Wed) 19:05) (2005年 2月 5日 (Sat) 22:10)
(2004年 5月29日 (Sat) 10:30) (2003年 8月 6日 (Wed) 13:00)
(2002年 5月17日 (Fri) 19:59) (2001年12月 7日 (Fri) 17:28)
信号7-1は、何ですか?
雲はとても小さな水滴や氷の粒でできています。雲が浮いているのは、雲 の粒はとても小さく軽いので、空気抵抗や上空に向かって吹く風(上昇気流)によって支えられてなかなか落ちてこないからです。
しかし、正確に言うと少しずつ落ちてきてはいます。そして、落ちてくる間に粒同士がぶつかりあって大きくなり雨や雪となりますが、水蒸気になって雲が消えてしまう場合もあります。(い 、さ)<2006/03/13更新>
雲はさわれるのですか?
(2004年12月29日 (Wed) 21:31)
(2004年 7月 9日 (Fri) 12:33)
雲は、水蒸気の集まりで霧のようなものです。雲はとても小さな水の粒なので、雲の中は一面真っ白な霧という感じです。なので、雲に触るのは難しいと思います。(い)<2006/03/12更新>
雲は、自分たちでも作れるのですか?
(2003年10月22日 (Wed) 11:15) (2002年 8月17日 (Sat) 11:02)
(2002年 8月12日 (Mon) 00:41) (2002年 7月26日 (Fri) 11:08)
(2002年 7月19日 (Fri) 18:28) (2002年 1月15日 (Tue) 20:44)
(2001年 8月11日 (Sat) 10:50 )
雲は水が蒸発してできています。もし地上にあれば、霧と一緒です。
雲を作るのは、
1.(湿った)空気を急激に冷やす
2.気圧を一気に下げる
ことにより、空気中に含まれていた水蒸気を余らせることで可能です。 空気が急激に冷やされることは身近にもよくある現象で、白い息や湯気、冷凍庫の白い煙、ドライアイスの白い煙などは、雲と同じ原理です。
雲を作る方法として、ここでは2の気圧を下げる方法を紹介します。 気圧を下げるといっても、通常の気圧からもっと気圧を低くするのは難しいので、あらかじめ気圧を上げておいて一気に元の気圧に下げるという方法を使います。
必要なものは、炭酸飲料用のペットボトル、お湯、線香、そして、気圧を上げられるものとして"フィズキーパー"というものです。
※ ※ | 炭酸飲料用のペットボトルは普通のペットボトルより丈夫に作られています。 フィズキーパーは飲みかけの炭酸飲料の炭酸が抜けないようにするための商品です。他の同等の商品でも大丈夫だと思います。市場価格は500円程度。 |
雲で明日の天気が分かるのはホント?
(2002年 8月24日 (Sat) 14:21)
(2002年 8月16日 (Fri) 07:21)
雨を降らせる種類の雲と降らせない種類の雲があるので、雲を見ればある程度これからの天気が分かると言われます。例えば、入道雲(積乱雲)が出ると激しい夕立が起こることが多いですよね?雲のページを見てみてください。雨を降らせるかが書いてあります。雲の種類で、雨を降らせるかや、低気圧が近づいているかが分かるというのです。
しかし、実際は雲の種類を見分けるのは大変難しく、また風向きなども関係しているので、天気予報をするのはけっこう大変だと思います。 また目に見える範囲の雲では、ごく近い時間の天気しか予測できないと思います。
ちなみに、このように空での色々な現象(例えば雲や風などの様子)からその後の天気を予想することを観天望気(かんてんぼうき)といいます。(い、ま、さ)<2005/09/02更新>
雲はどうやって動くのですか?雲の移動のスピードの違いは何からくるのですか?
(2004年 8月17日 (Tue) 19:49) (2004年 7月18日 (Sun) 10:07)
(2002年 6月13日 (Thu) 13:08) (2001年11月10日 (Sat) 12:39)
雲は風に流されて移動します。よって、雲の動く速度は風の強さによって決まります。(ま、い)<2006/03/12更新>
同時に雲が逆の方向に流れるのはなぜですか?
(2004年 8月26日 (Thu) 16:34)
(2004年 7月27日 (Tue) 15:57)
1.雲の浮いている位置が違う可能性がある。
2.高度や場所によって吹いている風の強さが違う可能性がある。
ということが考えられます。また、同じ速度で動いている雲ならば、近くにある雲の方が、速く動いているように見えます。ちなみに、2のような時は上空の大気が不安定になっているので、天気が悪くなることが多いです。(い、さ)<2006/03/12更新>
地球温暖化の影響の一部はアフリカに何がある
雲はなぜいろいろな形になるのですか?
(2005年 8月28日 (Sun) 11:08)
(2005年 7月24日 (Sun) 23:41)
雲の形は、周りの空気の温度、太陽光の当たり方、風の向きや強さなど、さまざまなものが原因となって決まります。
まず、雲の種類ですが、世界気象機関は「類」、「種」、「変種」、「副変種」で分類しています。このうち、「類」は雲の形と発生する高さで10種類に分類しています。もっとも基本的な雲の分類で、雲つかでもこの分類にのっとって解説しています。
どうしてこのように違いができるのかというと、雲が発生する時の条件の違いが重要なポイントになっています。高度、季節、温度などなど、さまざまな条件が絡んできます。例えば、積乱雲が発生する主な条件は地表付近と上空との温度差が大きい時です。その条件のために夏場に発生しやすい積乱雲ですが、日本海側では、冬に強い季節風によって積乱� �が発生することもあるようです。
雲の高さは種類によって違います。雲のページを見てみてください。 (ま、い)<2006/03/08更新>
積雲はどうして上にモクモクと伸びるんですか?また、だんだん横にのびた形にかわってしまうのはなぜですか?
(2004年 8月22日 (Sun) 23:25 & 2004年 8月21日 (Sat) 22:49)
積雲は強い上昇気流によって生まれる雲なので、上昇気流に乗せられてどんどん上に伸びていきます。
横にのびた形にかわった原因としては、例えば、
・ある高さまでいってしまい、それ以上上へ上がれなくなった
・上昇気流が弱くなった
・強い風に流された
といったものが考えられます。(い、ま)<2006/03/12更新>
太陽を隠しても太陽が透ける雲と透けない雲があるのはなぜですか?
(2002年 8月28日 (Wed) 09:24)
雲が薄ければ太陽が透けて見え、雲が分厚ければ光がさえぎられて太陽は見えないということです。
例えば、透明なコップにお茶を入れて向こう側を透かして見る時、細いコップのほうが向こう側が見えやすく太いコップなら見えにくいのと同じ原理です (ま)<2002/08/28更新>
雪雲は雨雲と違うのですか?
(2003年 1月 3日 (Fri) 16:28)
雪雲も雨雲も、空の高いところでは一緒です。上空はとても寒いので、雲の粒も氷になっています。その氷の粒が、地面まで落ちてくるときにとければ雨、とけずに地面まで達すれば雪になります。(い)<2003/01/05更新>
雨を降らせる雲はどれ?
(2003年 2月28日 (Fri) 09:06)
空の雲を見ると天気が分かるとよく言われますが、まず普通の人には雲を見分けるのが難しいと思います。
雲の10分類にそって説明すると、 一般的に、"乱"のつく雲、乱層雲、積乱雲は雨になりやすいです。また、低気圧の接近をあらわす、巻層雲、巻積雲、高層雲もいずれ雨が降る予兆と言えそうです。巻雲、積雲は基本的には晴れの雲です。
雲の10分類については、雲のページを見てみてください。
積乱雲(入道雲)って何ですか?
(2002年12月30日 (Mon) 16:24) (2002年 8月26日 (Mon) 15:07)
(2002年 8月22日 (Thu) 16:35) (2002年 8月21日 (Wed) 13:56)
(2002年 8月16日 (Fri) 14:59) (2002年 8月 6日 (Tue) 16:33)
(2002年 7月23日 (Tue) 23:01)
積乱雲(入道雲)は、対流雲と呼ばれる雲で、地上近くの空気が上空へ急激に押し上げられるためできる雲です。特に夏には、太陽の強い日差しによって地表近くの空気が急激に上昇するのでよく積乱雲ができます。積乱雲も入道雲も同じ意味で、積乱雲の雲の上の部分が丸く見えるのが、僧侶(入道)の姿ににていることから通称でこう呼ばれているそうです。
積乱雲は特に高くまで空気が押し上げられるため、高さが1万メートルを超えるとても背の高い雲となります。また、積乱雲は激しい雨を降らせることで知られています。対流雲の仲間には、同じようにモクモクした積雲があります。雲のページに写真があります。
そのほかも雲は、空気がゆっくり<と押し上げられることによって発生した雲です。
空気が急に押� �上げられるにはいくつか場合があります。まずは、空気が山などにぶつかって押し上げらられる場合。地上の空気が暖められて、上昇する場合。冷たく重い空気が上空から降りてきて、今ある空気の下に潜り込むので押し上げられてしまう場合などです。
雲が厚い(雲の下の部分から上の部分までが厚い)と、雲の中で雲粒がぶつかりやすくなるので大きな雨ができやすいのです。雨のこと STEP1を参考にしてください。(い)<2006/03/08更新>
雪はどのくらいの重量を量るん。
夏の暑い日に積乱雲がよく発生するのはなぜ?
(2001年10月24日 (Wed) 00:02)
夏に雲ができやすいのは、湿度が高く、地表が日射によって急激に暖められ、上昇気流が起こりやすいためです。急激な上昇気流が起こると水蒸気を多く含む空気塊が上昇します。ある高さで水蒸気が水滴に変わりますが、変わるときに出る熱 (潜熱といいます)で更に上昇するので垂直方向に長い積乱雲となるのです。
雲は季節による変化があるんですか?
(2005年 8月24日 (Wed) 18:02) (2004年 1月 9日 (Fri) 09:08)
(2002年12月 4日 (Wed) 11:06)
雲は、ある気象条件が揃えば、その条件に特有の雲が発生します。例えば、夏の暑い日という気象条件では、入道雲が発生するといった感じです。ところで、日本付近の気象条件は、季節により変化します。冬には日本海から湿った冷たい風が吹きますし、夏には太平洋から湿った暖かい風が吹いてくるといった感じです。季節により日本付近の気象条件が変化しますので、出来やすい雲も季節により変化します。例えば、うろこ雲=巻積雲などは秋によく見られます。(但し、絶対ではありませんので、注意。) (さ)<2005/08/25更新>
雲は夜になると見えませんが、夜も雲は出ているんですか?
(2002年 8月29日 (Thu) 15:14) (2002年 8月21日 (Wed) 13:56)
夜にも雲は出ています。夜にも雨は降りますよね。雨は雲がないと降りません。また、夜に星が見えないのは上空に雲がかかっているからです。
暗さに目が慣れるまでには20分ぐらいかかるので、それから見てみてください。(い、さ)
朝に出る雲と夜に出る雲はちがいがあるのか教えてください。
(2002年 8月27日 (Tue) 11:40)
(2002年 8月19日 (Mon) 15:24)
基本的には同じだと思います。前線周辺に発達する雲は、昼夜関係なく移動してきます。
ただ、「夜になると雲が広がる」ということもあります。夜になると太陽が沈み気温はしだいに低くなっていきます。雲は暖かかった気温が急に下がると出来やすくなります。ですから、気温が下がる夜には層雲のような雲が出来やすくなります。これは夜や気温が下がる明け方に霧が発生しやすいことと同じです。(霧を遠くから見れば雲に見えます。)
一方で、太陽によって地上が熱せられるために発生する雲、つまり夏の昼間によく発生する積雲や積乱雲のような雲は、昼間の日差しによって急激に発達したものなので、太陽が昇らない夜には発達しません。(さ 、い)
雲海はどのようなときに見られるのですか?
(2003年 6月30日 (Mon) 14:02)
雲海は霧と同じものです。霧を発生させる原因に、放射冷却があります。つまり、雲海が発生するためには次のような要素が考えられます。
・放射冷却が起こりやすい晴れた天気
・盆地など冷気がたまる地形
・川など水蒸気を多量に供給する水源がある
・朝、日が当たって地面付近の空気が温められる
雲海は夏から冬にかけて、特に秋がよく見られるようです。(い)<2003/07/05更新>
10種雲形の学名はどう読むのですか?
(2005年10月21日 (Fri) 11:39)
正確なことはわかりませんが、 英語風に読むのが正しいのではないかと思います。「新版 気象ハンドブック(朝倉書店)」などの本では英語名とされています。
英語風に読むと以下のようになります。
☆上層雲 | ||
Cirrus | 巻雲 | シラス |
Cirrocumulus | 巻積雲 | シロウキューミュラス |
Cirrostratus | 巻層雲 | シロウストゥレイタス |
☆中層雲 | ||
Altostratus | 高層雲 | アルトストゥレイタス |
Altocumulus | 高積雲 | アルトキューミュラス |
☆下層雲 | ||
Stratocumulus | 層積雲 | ストゥラートゥキューミュラス |
Stratus | 層雲 | ストゥレイタス |
Nimbostratus | 乱層雲 | ニンボウストゥレイタス |
☆対流雲 | ||
Cumulus | 積雲 | キューミュラス |
Cumulonimbus | 積乱雲 | キューミュロニンバス |
ちなみに十種雲形のもととなっているのは、19世紀初めにイギリスの科学者L.ハワードが提唱した雲の分類です。このときハワードはラテン語から名前を取りました。例えば、Cirrusはラテン語で「巻き毛」という意味があり、後に日本語訳されたときに「巻」という文字があてられました。 他の名前もラテン語の意味にあう漢字があてられているようです。(い)<2006/03/13更新>
地震雲は、科学的に証明されているのでしょうか?
(2004年 8月13日 (Fri) 22:34)
地震雲は地下岩盤の圧電現象による電界、地球の持つ磁気、雲の誘電体的特性など、さまざまな現象によって生じるもので、地震との関連性は確認されているようです。しかし、しっかりと科学的に証明されているわけではありません。また、地震雲そのものの定義にはまだ曖昧な部分があるそうです。( ま、い)<2006/03/13更新>
昼間の雲は白や黒やグレーなのに 夕方はなぜ赤かったりするのですか?
(2002年 8月20日 (Tue) 12:39)
基本的には、雲の色は太陽の光を受けて色づきます。夕方は太陽の光が赤くなっているので、雲もその色を受けて赤くなります。(い)<2005/08/20更新>
雲に人工的に色をつけることは可能ですか?
(2005年10月14日 (Fri) 14:13)
雲は水滴の集まりなので、赤や青などの光を当てれば色をつけることは可能です。実際、夕日の当たった雲は赤くなりますし、日光の当たり方によっては虹色になることもあります(彩雲といいます)。
ただ、空に浮かんでいる雲は空のかなり高いところにあるので、人工的に雲に色をつけるのは難しいと思います。
もし、フラスコなどの中で雲を作るのであれば、色のついた光を当てたりすることで色をつけられると思います。雲のもとになる水に色をつけておくこともできなくはないと思いますが、雲は空気中の水分が集まったものなので、空気中に色水を含ませる必要があり、ちょっと難しいかもしれません。 (い)<2005/10/18更新>
断熱膨張と雲のでき方の関係は?
(2002年 2月 7日 (Thu) 09:26)
断熱膨張(だんねつぼうちょう)とは、気体の変化現象のひとつで、雲のでき方と深い関係があります。詳しいことは高校の物理で習います。
簡単に言うと、暖められた空気は元気になってふくらみます。そして、ふくらむと軽くなるので、上空へ上がっていきます。このとき、上空は地面近くより気圧が低く、まわりから押される力が小さくなるので空気はもっともっとふくらむのですが、ふくらむのにがんばりすぎて(エネルギーを使いすぎて)空気自体の温度 が下がってしまいます。(「気温と気圧の関係は?」も見てみてください。)そうすると、空気自身が持っていた水蒸気が水になり、雲ができるのです。
この現象は、断熱膨張といわれています。断熱膨張とは、まわりと熱のやり取りをしないで、気体が状態を変化させることをいいます。
雲のできる過程は、実は細かいことを言えば断熱膨張とは言い切れません。上空の空気は地表から遠いので冷たく、上昇した空気塊(空気の集まり)の持つ熱が周りの冷たい空気 に逃げてしまい、その結果、空気塊の温度は下がってしまうのです。この断熱膨張とのずれが、天気予報が当たらない一つの理由ともなっています。
また、空気塊の持つ水蒸気量が飽和状態の場合、潜熱(水蒸気から水へ、水から氷へ変化する時に出される熱)の影響を受けて、温度の下がり方が遅くなります(これを湿潤断熱減率といいます)。 (い)
※記述に不適切なところがあったため修正しました。<2005/05/25更新>
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